Cozies Creature Comforts

梱包と発送

(ビギナーの為の梱包指南と平時のカード保管Tips)

カードや食玩をネットでトレード…という作業は、相手(と物件)が見えない・コンディション認識のコンセンサスが取りにくい・メール(=文章)で全てを伝えなければならない…等の理由から、特に新規ユーザーには面倒で敷居が高いものと思われている様です。当サイトご利用の中にも時々“トレード初体験”という方がいらっしゃいますが、上記の難点を克服した次の段階では、どうやって交換品を送るか…で悩む事になるそうです。確かにこの手のホビーアイテムの「トレード」に題材を絞ったハウトゥ本ってのもなさそうなので、そんな方からは色々とご質問を受けたりもします。勿論、届いてビックリ!…な酷い送り方をされるよりは、事前に判らない点を訊いて頂いた方がよっぽどマシなのですが…。

一般的なカードの傷

…かと言って、トレカにはトレカの仁義や特殊な送り方がある…ワケでもなく、所詮は一般的な郵送物。基本的な物品保護の術さえ心得ていれば、梱包や発送なんて大して難しい事ではありません。例えば、カードであれば大体右図の様な箇所が保護の留意点になると思われます。これを郵送時だけではなく、平時の保管の際にも心掛けておけば、誰でもすぐに立派なトレーダーになれる筈。要はそれを実践する為にどんなツールを利用すれば良いのか…って処を、本項では梱包・発送の工程を追いながら紹介していきます。

スリーブ

最初にカードへあてがうのが、このスリーブ。メーカーによって商品名は様々ですが、所謂トレカサイズのビニール袋の事。専門店だけでなく雑玩を扱っているコンビニでも入手可能で、大体100枚入200円前後です。片面が不透明なものもあり、そちらは両面透明(左写真)のものより厚手で高価だったりします。実は、一般的なトレカにはレギュラーサイズとスモールサイズの二通りがあり、この規格に則ってスリーブも2サイズあるから要注意。トレカ専用品ならばパックに適合カードサイズを表記してある筈ですから、お買い求めの前に予めカードサイズを計って確認しておきましょう(大は小を兼ねますから、大きい方を買っておけば間違いないんですけど)。発送で使う時にはスリーブ1枚に対しカード1枚封入…多くても2枚を限度としましょう。但し、光沢コートされているカードやホロカード等表面が傷つきやすいカードでは1:1使用が原則。スリーブはカード面を擦れから守る為のものですから、中でカード同士が擦れてちゃ台無しです。尚、前述の様な特殊加工されているカードには、発送時だけでなく平時の保管でもスリーブの使用をお薦めします。

トップローダー

スリーブ保護したからといって、それを直に封筒に詰めるのはNG。スリーブは所詮薄っぺらな袋なので曲げに対しては無防備ですし、封筒の中でカードがスリーブから飛び出してしまったのでは何の意味もありません。そこで、曲げ防止には左のトップローダー(←トレカ用品としての呼び名)を使います。これは硬質プラスチック板2枚を接合してポケット状にしたもので、カード各部の物理的衝撃は完璧に防いでくれます。また、若干内側にテンションが掛かっている為、これにカードを入れると簡単には外に飛び出たりしません。唯、トップローダーは梱包材と考えた場合には割と高価で(1枚30〜50円前後)、基本的にカードが1枚しか入りませんから、発送カードが大量にある場合はその全てに使うワケにもいきません。そんな時はカードよりも一回り大きな厚紙かダンボール紙で代用しましょう。ここで肝心なのは折れや曲げへの対策ですから、例えば発送するカードが10枚もあれば、それを各々スリーブ保護した上でまとめて厚紙で挟んでしまえば、そうそう簡単には曲がらなくなります。挟み込むカード枚数が少なくて強度に不安が残るならば、不要なカードを補強に使ってみるのも一つの手です。勿論、カードがバラけたりしない様、最終的にはテープ(後述)でガッチリ固定する必要があります。

付箋紙

ところで、確かにトップローダーはカード梱包を簡便にしてくれる優れたツールですが、これに(スリーブ保護した)カードをそのまま入れると、取り出す時には意外と苦労するのです。ここは受け取る側の事を考えて、ちょっと工夫してみましょう。右は文具店で手に入る付箋紙ですが、紙片の片側にだけ弱い粘着力があるのを利用すれば、取り出し用のタブを作れます。写真の様にスリーブに貼ってからトップローダーに入れるだけですから是非やってあげましょう。この時、いくら粘着力が弱いからといって付箋紙をカードに直接貼らないように…。つまり、ここではスリーブが“付箋紙の糊との接触”と“トップローダー内面との擦れ”の二つからカードを守っている…って事になります。

ポリパック

封筒の中身としては最後の仕上げになります。これまでは主にカードを「変形」から守る方法を挙げてきましたが、もう一つ…発送時に気を遣わなければいけないのは「水濡れ」の防止。とにかく一旦投函・発送してしまったら、後は相手に届くまでカードにどんな試練が待っているか判ったもんじゃありません。これの前段階で目張りをしっかり行っていれば不要かも知れませんが、ここでは写真のポリパックを紹介しておきます。これはスーパーやD.I.Y.ショップなどあらゆる所で種々のサイズのものが売られていますから、入手はさほど困難でもないと思います。チャック付きですからフィギュアのパーツがバラけて部品が紛失するのを防ぐのにも使えそうです。発送する量や梱包順序によっては、これも空になったカードのブースターパック等で代用できます。

マスキングテープ

話が少し前後しますが、先の厚紙補強や袋の目張りでは必ずテープ止めをする事と思います。一般的には普通の生活圏で最もメジャーなセロハンテープがよく使われている様で、勿論それ自体に問題はありません。唯、やたらとテープが貼ってある郵送物だと、やはり受け取った方としては開封時にそれを剥がす際、不用意に力を加えてしまったりもするのです。そこで私は、セロハンテープよりも少しだけ粘着力が弱く指でもちぎれる紙製のマスキングテープを愛用しています(写真は模型工作用のもの)。尚、このテープは製品や用途によって紙の強度や粘着力に差がありますので、適当なもののチョイスには少々慣れがいるかも知れません。

さて、カードの梱包がしっかり出来たら、後は封筒に入れて投函です。通常、定型郵便として送れるサイズは12cm×23.5cm(厚さ1cm)までですから、長形3号というサイズの封筒が使えます。梱包の工夫次第ですが、カードならば30枚は送れるでしょう。さすがに食玩の類は定形外となってしまいますが、郵便局にはこの他にも様々な郵便サービスがありますので、詳しくはゆうびんホームページを参照してください。また、定形郵便物・定形外郵便物、更に郵便書簡を加えた第一種郵便物は重量区分が細かいので、重さが判然としない時には窓口で料金を確認してもらいましょう。直接ポストに投函した荷物が料金不足で戻ってきた…なんて、恥ずかしい事にならない様…。

ヤマト運輸のクロネコメール便もカードに限れば便利な発送方法です。こちらは角形2号(24cm×33.2cm)で1kgまでが厚さ1cm以内なら80円、2cm以内でも160円で送れます。重量料金設定が細かい普通郵便と比べても同等か、カード枚数が多い時にはむしろお得なくらいです。コンビニ持ち込みでも受け付けてもらえますし、配送状況の追跡だって可能です(問い合わせ番号はトレード相手に伝えておきましょう)。こちらにもオプションサービスが色々ありますのでヤマト運輸ホームページで確認してみてください。

エアキャップ

これまで食玩フィギュアの梱包・発送にはほとんど触れていませんが、立体物は上記の通り…定型で送るには厚さ設定がネックになる為、そのほとんどを定形外郵便とした方が無難で安価でしょう。ここはやはり、前述のポリパックと左写真のご存じエアキャップ(通称プチプチ)に加え、本来の製品空箱などを駆使する事になると思います。また、素材の強度や形状によってその都度梱包の工夫が必要になるでしょうから、ここでは凡例としての梱包法は挙げません。ケースバイケースで効率的な梱包を考えてみてください。相手あってのトレードですから、梱包や発送に関しては相手の了解を得るのもお忘れなく…。

カードケース

以下は、どちらかというと平時の保管に使うものですが、場合によっては梱包に転用出来ない事もない…といったツールです。左は軟質プラ製のカードケース…以前はコンビニでもお目に掛かれたのですが、最近は専門店で稀に見る程度になりました。一応トレカ用品なのですが、単なる“箱”と捉えるならば汎用品で代用出来そうなものもあると思います。これを梱包で使う際にも、特殊カードはスリーブ保護してあげましょう(何度も言いますが、スリーブは複数のカードを束ねた時、カードの面同士が擦れない為に使うのです)。後はエアキャップでも巻いて、適当な大きさの封筒に入れてやれば大丈夫です。

ストレージボックス

これはストレージボックスと呼ばれるもので、やはりトレカのサプライ用品です。一見普通のダンボール箱にしか見えませんが(身も蓋もありませんけど、専用の仕切り板がある以外は実際普通のダンボール箱です)、まず間違いなく専門店にしか売っていません。大きさに様々なバリエーションがあるものの、さすがにトレード時の発送でこれを使う事はないと思います。どちらかといえば、平時の保管用ですね。ところがコレって紙箱の割に案外高いのです。写真のもので600円前後だった筈ですが、腕に覚えのある人ならば適当な大きさのダンボール箱に自分で仕切りを付けた方が絶対安上がりです。自作ポイントは仕切り板を跨いでカードが隣の列へ移動しない構造とする事(端部の処理が肝!)。参考に2列のストレージボックスを1個買ってみるのも悪くないかも知れません。もっと大きな4列箱なんてものもありますが、正直…大サイズボックスは展開状態でも組立状態でも、買って持ち帰るには恐ろしくかさばる荷物になりますから…。

間仕切りボード

('08/01/07追記)上ではストレージボックスの自作を勧奨していますが、お手軽にそれを実現できるものを先日100円ショップで見つけました。その名も間仕切りボード。ポリプロピレン製で等間隔に刻みが入っているので、適当な長さに切って組み付けると簡単に仕切り枠が完成します。これをセッティングすれば、どんな箱でもストレージボックスに早変わり。この商品には様々なサイズがありますが、トレカ用には幅(組み付けた際の枠の高さ)6cmのものが最適かと思います。カードの頭が枠より高ければ取り出しやすくなるからです。もし、天板を敷いて何段にも重ねるのであれば、カードを横向きに収納するか(カードサイズによってはかなり寝かせる必要があります)、もっと幅の広いボードを使いましょう。但し、箱が大きいからといってあまり段数を増やすと、フル収納状態では相当重くなりますからご注意を(当然カードも取り出しにくくなります)。

MD用ケース

こちらも100円ショップで見つけたポリ製のケース。持ち手まで付いていますが、本来これはMD用ケースとして売っていたものです。実はそれでもスモールサイズのトレカなら入ってしまうので(スリーブに入れるとちょっとキツめです)、商品によってはご丁寧に「トレーディングカードも入ります」なんて表記されたものさえあります。なるほど…余り過ぎたノーマルカードの整理やプレイ用T.C.G.の持ち運びには丁度良いかも知れません。正規品のストレージボックスと比べても、単価辺りの収納枚数はこちらの方がはるかに上です。そう言えば、本項で紹介したツールはどれも、本来の用途こそ違えども100円ショップで全て手に入るのではないでしょうか。名刺整理やネームプレート製作のコーナーを見れば、恐らくスリーブ・トップローダー・9ポケットシートに類似した商品を見つけられると思います。収納用品についてもトレカに適した箱はいくらでもありますし…。トレカ専用品に拘らなければ、100円ショップは使えそうな梱包資材の宝庫かも知れませんよ。